wceoのブログ

読書記録。好きなように書いてます。超絶インドア派。

読書⑤ 「十五少年漂流記」 ジュール・ヴェルヌ著(波多野完治訳)

小学生や中学生の時に出会いたかった本。

今よりもっとワクワクできたんじゃないかと少し悔しい。

 

 

登場人物はニュージーランドの小学生8歳~14歳の少年15人(フランス人1人、アメリカ人1人、イタリア人13人)。夏休みを利用して6週間の船旅を計画していた(大人と一緒に船旅を予定)。

理由は作中で判明するが、少年15人だけが乗った船が出航してしまい荒波を経て無人島に漂着。2年もの間、無人島で暮らし本国への帰還を目指す。

知識と勇気と希望を持ち続け、みんなで協力し合う男の子心をくすぐる冒険物語。最終章の無人島からの脱出は意外とあっさり。

 

 

海外文学だなと思ったのは、15人で投票を行い「大統領」を選ぶこと。小学生が銃を持って狩猟を行うこと。同じ年齢でも小学校の学年が違う設定な点。国籍間での若干の嫉妬や偏見?が垣間見えるところ。

15人の中でも年長者としてみんなを引っ張っていく存在が

初代大統領のゴードン(アメリカ人)最年長、冷静な判断、慎重

2代目大統領ブリアン(フランス人・主人公ポジション)賢明、勇猛果敢

銃の腕前がピカイチのドノバン(イギリス人)自尊心高め、優等生が故にブリアンに嫉妬

サービス(イギリス人)個人的に気になった人物。ユーモアがある存在。

物語で活躍しているのがフランス人(著者もフランス人)のため、アメリカやイギリスでは「十五少年漂流記」は日本ほど人気ではないようだ(事実かどうかは不明…)。

 

 

小学生・中学生くらいなら細かいことは気にせず、ただただこの空想にふけっていただろうな。