2024-01-01から1年間の記事一覧

読書⑮「高瀬舟」森鴎外著

弟殺しの罪で島流し(追放より重く死罪より軽い刑)にされる喜助。 昨今ニュースにもなっている安楽死について改めて考えさせられた。 自殺幇助には刑罰がある。喜助は「島流し」という罰を受けることで、自分の犯した罪に報おうとしている。罰を受けること…

読書⑭「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦著

京都が舞台。男子大学生が意中の黒髪の乙女に対し外堀を埋めながら奇天烈な世界に巻き込まれる物語。 文体が独特で飲めり込める時もあったがそうでない時は少し苦しかった。ただ文を目で追って雰囲気で読んだ方が楽しめる気がする。 男子大学生の「人事を尽…

読書⑬「カエルの楽園」 百田尚樹著

主人公はアマガエル。棲み処に敵が現れ、敵のいない場所(楽園)を求める。 ツチガエルの棲み処に辿り着くが、はたしてそこは楽園なのか。楽園であれば何が故に楽園であるのか。 【登場人物】 アマガエル・・・放浪者 ツチガエル・・・平和主義者 ウシガエル…